TRAD的出来事

IDS視察報告 ~ドイツ・オーストリアの旅~②

2013年4月19日(金)

前回に引き続き、IDS視察報告~ドイツ・オーストリアの旅~続きのご報告です。

デュールデンタル

続いて、デュールデンタルさんの製品です。このデュールデンタルさんもドイツの会社です。日本では画像関係の製品は株式会社ヨシダさんより、ハイジーン関係の製品はタカラベルモント株式会社さんより販売されております。

デュールデンタルさんは、1941年(昭和16年)南ドイツの黒い森にあるゲッヒンゲン市出身のカール&ヴィルヘルム・デュール兄弟が、当初は精密機械工場としてシュツットガルト・フェルバッハに設立。ヴィルヘルムの妻の歯痛で歯科医療機器の開発へ。
現在は ビーティッヒハイム・ビッシンゲンを本拠に約390名の社員が生産、研究開発、マーケティング部門などに勤務。デュールデンタル・グループ全体では世界中に約1,000人の従業員がおり、2010年の売上げは駐在員を置く25カ国を含む全体で2億ユーロに達している会社です。

デュールデンタルのブース

▲デュールデンタルさんの展示ブース。

そのデュールさんの製品でまずは日本には入ってくるのが難しそうですが、スケーラーを紹介しましょう。
「The Vector Paro Pro」です。
The Vector Paro Pro
従来のスケーラーの動きは横の動きの為、歯石は良く取れるが、歯面が傷ついたりポケットの中に入るのが難しく制限がありました。
南ドイツの教授がスケーラーに上下運動がほしいとおっしゃり(上下があるとポケットの先に入るそうです)、デュールの社長は10年かけて開発しました。30ミクロンの上下運動をします。
説明は日本語が堪能な日本統括営業部長さん
◀説明は日本語が堪能な日本統括営業部長さんがとても丁寧に熱心に教えてくださっております。日本がお好きと仰っておりました♪
使用部位によっては麻酔も必要になります。

また、この白いパックは、ハイドロキシアパタイトの入っている研磨剤です。
ハイドロキシアパタイトの入っている研磨剤
ハイドロキシアパタイトの入っている研磨剤
次に、ビスタスキャンで新しい製品が展示されておりましたので、ご紹介させていただきます。
「Vista Scan Combi View」
半年後に日本市場に出る予定の製品とのことです。
使い方や読み込みの秒数は前のものとほぼ同じです。
操作(タッチ)スクリーンがあり、 LANもしくはワイヤレスLANとでPCが接続し 、もし仮にネットワークがダウンしても、ビスタスキャンコンビ ビューの操作盤の所で画像を見ることができます。
重さは、24kgと変わりませんが、大きさは720mm×380mm×380mmですので、通常のものより縦が高くなっています。袋も従来のものより使いやすく設計しています。とのことでした。
それから、「Vista Scan mini viev」
こちらも、販売を予定すると思われますが、いつ頃か伺ってこれませんでした。
上記のビスタスキャン コンビ ビュー同様に、基本としてはパソコンを使いますが、やはりこちらもパソコンやネットワークの不具合などでもこの機械で撮影画像を見たり、カルテNo.を入れたりでき、500枚くらいのデータの保存もできます。USBポートがなくなり、LAN(有線or無線)での接続がこの製品も可能です。
大きさはこんなイメージです。
◀大きさはこんなイメージです。
IP(イメージングプレート)入れるところ
◀IP(イメージングプレート)入れるところ。
タッチパネルです。
◀タッチパネルです。

次に、こちらはもう日本にも入ってきている製品「VistaCam iX」です。
多機能な口腔内カメラです。
通常の口腔内カメラのほか、オプションにはなりますが先端を取り換えることにより、拡大画像をみたり、プルーフと言ってカリエスをソフトで見る機能、そして光重合器としても使用ができます。ヘッドはオートクレーブできませんので、専用カバーを使用します。

VistaCam iX
VistaCam iX
VistaCam iX
VistaCam iX
▲カリエスを見ています。
VistaCam iX

こちらは、「My Mix」です。この製品は販売するか、まだ検討中とのことでした。
お気に入りの香りの元を滅菌薬品のFD322に入れます。この薬品でユニットを拭いたりして、香りを楽しむとのこと。
香りの種類は4種類。「ライム」「メロン」「シルク」「トロピカル」。

My Mix
My Mix

余談になりますが、東京技研さんが昨年の日本デンタルショーで「フリーアームARTEC」を展示されていた時も、エッセンシャルパックが入れられるというように歯科器材で香りを使うメーカーさんが徐々に出てきていますね。これから、香りブームが来るかもしれません♪

カール・ツァイス

続きまして、マイクロスコープで大変有名なカール・ツァイスさんです。
カール・ツァイスも、これまたドイツが本社です。
今から167年前の1846年 カール・ツァイスが顕微鏡製造のための工房をドイツのイエナ市に設立。2011年には日本法人がちょうど100周年を迎えておられます。

カール・ツァイス展示ブース
▲カール・ツァイス展示ブース
カール・ツァイス展示ブース
「cinemizer OLED」なんて読むのかわからない製品ですが、こちらは治療をしながら、画像を楽しむ眼鏡です。
それから、「写真どう??プロが撮りますよ~。」と言われている?と勝手に英語を解釈し勇気を振り絞って「Yes!!」と言ったら、「ここ持って。」と手をとってマイクロスコープを握らせ撮影してくださいました。
出来上がりは待つこと数秒。とっても記念になる企画で、IDSをまた一つ、楽しみました。
ただ、恐ろしいことに、出来上がった写真を日本でよくよく眺めたら、顔のしわが鮮明に。さすが、カール・ツァイスです。レンズの性能が良いですね。記事に載せたホームページの写真ではわからないので、逆にホッと一安心ですが。
記念写真
長くなりましたので、第2弾はこちらでご報告を終了いたします。
続きはIDSご報告第3弾へ。

ちょっと休憩タイム

初日に泊まりましたホテルの朝食をここでは少しご紹介。
バイキングでしたので、好きなものをチョイス。
どれもおいしかったです。

◀カプレーゼ、日本の朝食バイキングであったかなあ?と思いつつとりました。 チーズもトマトもおいしかったです。
◀それから、奥に隠れてますが、パン。これがおいしいんです。ドイツのパンってカッチカチというイメージ有りませんか?全然違いました。外は堅く、中はふんわり。正直、これから1週間至る所でパン食べましたが、どこで食べても美味しかったです。日本にあんなにおいしいパンあるかなと思いました。
◀レストラン全体を撮ってくればよかったのですが、撮りそこないました。カップの赤と、木目調の内装、テーブルがとっても可愛くて素敵で、日本にない雰囲気ですごく落ち着きました。

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