TRAD的出来事

IDS視察報告 ~ドイツ・オーストリアの旅~①

2013年4月19日(金)

ケルンで行われたIDSの視察、メーカーのKaVoさんの本社と工場見学に2013年3月12日から18日までの期間行って参りました。
日本は、20度近い気候になっておりますが、ドイツは毎日マイナス1度とか2度とかと「体の芯から冷えるというのはこういうことか・・・」と思うほど非常に寒かったです。
いざドイツへ
◀初めてのIDS。ワクワクドキドキで、成田からルフトハンザ航空でいざドイツへ!!

IDS(International Dental Show)は、ドイツ連邦共和国のケルンメッセ会場にて行われる、世界最大級の歯科医療・歯科技術の見本市で2年に一度開催されます。
前回(2011年)は、58ヵ国 1,956 社が製品を展示、148 ヵ国から約 11 万 5,000 人の業界関係者が来場したそうです。
今回2013年は世界56ヵ国2,058社が製品を展示し、12万5,000人の来場者でした。展示会場は150,000㎡・・・日本デンタルショー2012の会場の8倍以上の広さということになります。
「会場内はスニーカーで歩くといいですよ!」と出発前にとある先生からアドバイスを頂いておりましたので、スニーカーで行ってきました。スニーカーでなかったら歩けなかったと思います。先生アドバイス頂き、ありがとうございました。
 

今回は、簡単にはなりますが、IDS視察報告~ドイツ・オーストリアの旅~と題して数回に分けてご報告申し上げます。

IDSの大きな看板
◀会場へ向かうバスの中から。雪交じりのドイツ。IDSの大きな看板を発見!!
IDS会場
IDS会場

▲とにかく大きな会場ですから、バスで向うも会場に入るまでにもグルグル回ります。

KaVo Dental

ドイツと言えば、今回この視察を企画してくださったカボさんです。 非常に広い展示スペースです。

KaVoさんのブース。

▲KaVoさんのブース。

以前、TRAD的出来事でもご紹介しておりますが、技工製品では今回もCAD/CAMの「アークティカ」が注目製品でした。
今回は、カラフルなアークティカが展示されており、その場で注文をされた方が好きな色を選べるという限定商品だそうです。

カラフルなアークティカ
カラフルなアークティカ

以前からの追加情報になりますが、加工機がバージョンアップしました。
今までより細いバー(0.6mm)を取り付けできるため、より細かな咬合面形態を作ることができます。(エベレストをお使いのお客様もエベレストCAMⅡで対応できるとのことです。)
また、かまぼこ型のブロックを削り出しますが、一度に全部使用できなくとも、信号でどの部分を使用したかを機械が感知しますので、無駄なく使用できます。
フルマウスの対応は難しいですが、1-8などの大きなケースにも対応できます。

加工機がバージョンアップ
加工機がバージョンアップ

続いて、診療部門における注目製品をいくつかご紹介いたしましょう。


まずは、4月1日発売のユニット、「エステチカE30」です。(エステチカシリーズは、上位機種から順にE80、E70、E50と現在販売されています。)
KaVoのユニットで通常標準価格が3,000,000円位というお値段。
スピットンとチェアが一体型のこのE30ユニットは、同じぐらいの価格帯Primus1058(プリムス1058)より音が静かなユニットです。
残念ながら集中水消毒システムのみの(常時水消毒システムは付かない)ため、より高いレベルの衛生管理をお求めになる先生はプリムス1058を選ばれるとよいでしょう。
一つ上位機種のE50との違いとして、タービンの回転数が数字で出ないとのことです。無影灯はハロゲンランプが標準です。オプションでLEDライトに変更は可能です。


オーバーアームとスイングアームの2種類のタイプになります。
左利きの先生には朗報です!
利き手が右でも左でもどちらでも対応できるようにユニットが設計されており、左利き用を選ぶこともできます。

エステチカ テーブルタイプ
◀テーブルタイプ(オーバーアーム)
エステチカ
エステチカ
スイングタイプ
◀スイングタイプ (写真の無影灯はオプションのKaVoLUX 540 LED) 写真の色は新色のルビーレッドとオーシャンブルーです。

続いて、日本では薬事申請ができていませんため、残念ながら発売は未定ですがダイアグノデントの新タイプがありましたので、ご紹介いたします。

商品名は「KaVo DIAGNOcam」
こちらの製品は、780ナノメートルのレーザーを歯に当てて撮影します。画像はまるでレントゲンですが、X線ではないので、体にやさしく、何度でも撮影ができます。(X線画像とは90数%の一致レベル。)
お子様や、妊婦さんには特に嬉しい製品です。撮影部がシリコンでできていますので、歯にあてても痛くなく、部位によってはX線より見えます。医科で超音波エコーの画像を見せるように、患者さんにリアルタイムで見せることもできます。先端のシリコンはオートクレーブ対応。動画でも保存はできます。
(術者側には特別な技術は必要なく、ただ当てるだけの簡単さを後日見学したKaVo本社の現地スタッフさんが力説されていました!!)
従来品は数字でカリエスリスクを見ておりましたので、数字になれているスタッフ様には少々戸惑いもあるかもしれませんが、レントゲンを解析される先生方にはかえって使い勝手が良い!といったお声もあるそうです。ユニットのエステチカE70、E80に搭載もできるそうです。
日本の発売が未定というのが、とにかく残念・・・な製品です。

KaVo DIAGNOcam
KaVo DIAGNOcam

続いて「KaVo QUATTROcare CLEAN」です。
スケーラー(ソニックスケーラー)やスケーラーチップ、注水ラインまで洗えるオートクレーブです。タンパク質の洗浄も行えるのですが、こちらも残念ながら現状では日本への輸入が難しい製品とのことです。

KaVo QUATTROcare CLEAN
KaVo QUATTROcare CLEAN

また、同じダナハーグループOrmcoさんのブースでは「LYTHOS」というデジタル印象システムが展示されていました。矯正用のシステムとのことです。KaVoさんとのシステム連携されるかは、現時点では何とも言えないとのことです。

LYTHOS

こちらは謎の製品(?)です。椅子ですか?と聞いてみましたが、私の英語が悪かったようで、説明員さんに「I don’t know.」と逃げられてしまいました・・・。

I don’t know.

KaVoさんの製品に関して、とりあえずはここまでです。
後程、本社&工場見学へお邪魔した時のご報告でまたいくつかご案内いたします。
 

なお、こちらも説明を聴けませんでしたので、何の製品かはっきりとはわかりませんが、おそらくエンドの製品です。
“TF Adaptive file system”というファイルシステムのモーター。(TF Adaptive file systemはWave Oneの対抗商品のようです。)
日本ではヨシダさんからサイブロンデンタルさんのTFファイルが販売されておりますので、“TF Adaptive file system”製品は将来的にはヨシダさんで販売されるのかもしれません。

TF Adaptive file system

少し長くなりましたので、ひとまずご報告を終了いたします。
続きはIDSご報告第2弾へ。


KaVoさんでは2013年4月より、トリートメントユニットとインスツルメント製品を対象に「2013KaVoユニット&インスツルメント(U&I)セレクトキャンペーン」を実施しています。
期間限定となっていますので、この機会をお見逃しなく、是非ご検討ください。

ちょっと休憩タイム

海外の楽しみと言えば街並みを見たりお料理を味わったり。
驚かされることも有りました。新たな発見もありました。
ということで、少しご紹介させていただきます。
初日のお夕食。

いざレストランへ
眠い目をこすりながら、いざレストランへ。
ドイツといえばビールです。
ドイツと言えばビール。これから日本に帰るまで何杯飲むかしら?(笑)「ヴァイツェンビール」です。おいしい!
トマトスープ?
温かいスープですが、トマトジュースのまま??という感じ。
すごく大きなサーモンと山盛りのじゃがいも
すごく大きなサーモン。

こちらは、写真ですとわかりづらいかもしれませんが、すごく大きなサーモンです。日本でいけば、2,3人で食べると思います。
付け合せのジャガイモもすごい量。しかも、私のお皿はサラダ(左上の付け合せ)ですが、初めに配られた方は同じメニューでもほうれん草のソテーが山盛り。
きっと途中で無くなってしまってサラダにしたのだと思います。
ドイツは堅いイメージでしたが、こういうところは意外に豪快&適当なのだとツアーメンバーで驚きました。

ウサギ
ウサギ
ウサギ
ウサギ

あちこちに、かわいいウサギたち。
可愛い展示をするお店だなと思って色々なところをお店の方にPicture OK?とジェスチャーで聞いてOKを頂き撮ってきました。
このウサギたち、ただ可愛くて飾ってあったわけではありませんでした。
飾ってある理由は、また後程。

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