おかげさまで創業90周年
~今までも、そしてこれからも歩み続けます。~
創業当時は2人で始まった田中歯科器械店も、お客様やお取引先様、田中歯科器械店と関係する多くの皆様のご支援のもと、 今年(2013年)、90年を迎えさせていただく事になりました。
伝統と革新を企業理念に ロゴマークの由来
平成15(2003)年、田中歯科器械店創業80周年を迎えた際、記念事業の一環として現在のロゴマークが作成されました。
田中歯科器械店という伝統のある社名を大切に継承するとともに、新たなイメージの確立に向け、Tanaka Realize Advanced Dental の頭文字「TRAD」をセカンドネームとしました。
この「TRAD(トラッド)」には、歯科企業として先進の実現化をめざす意味と伝統のTraditional の意を込められています。
新社長就任のお知らせ
株式会社田中歯科器械店は創業90周年を迎える2013年、10月1日付で、毛利真希子(もうりまきこ)が代表取締役社長に、毛利輝生代表取締役社長は代表取締役会長に就任したことをお知らせいたします。
社長就任にあたり毛利は、
「弊社は今年(2013年)の10月12日に90周年を迎える事となりました。関東大震災後の厳しい環境の最中2人で始まった会社が、90年まで永続できましたのも、ひとえに皆々様の温かいご支援の賜物でございます。心より、感謝申し上げます。
この記念すべき節目の年に、このたび代表取締役社長を拝命いたしましたことは、非常に身が引き締まる思いでございます。
私の曾祖母の田中よ祢の創業の精神「信用」と、2代目社長椛田光三が心がけてまいりました「真の営業姿勢」そして3代目社長毛利輝生が掲げた「TRAD」精神をこれからも受け継ぎ、守り、お得意先様・仕入れ先様に「タナカと付き合っていて良かった。」「助かったよ。」と喜んで頂き、選んで頂ける存在になれますよう、そして国民の歯と口の健康を守るコ・デンタルスタッフとして微力ではございますが社員一丸となって尽力してまいりたいと思っております。
お得意先様、仕入れ先様におかれましては、どうぞこれからも、私ども株式会社田中歯科器械店をご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。」
と述べています。
田中歯科器械店は新社長のもと、コ・デンタルスタッフとして、さらに口腔医療に貢献してまいります。
田中歯科器械店 創業秘話
木製デンタルボックス
当時のデンタルボックスは現在のものとは比較にならない程大きな木箱でした。よ祢はその一つひとつを風呂敷で包み、背中に背負って駒形から千代田区富士見町の日本歯科医学専門学校(以下、日本歯科医専)まで電車に乗って運びました。小さな身体で大きなデンタルボックスを背負い、下駄を鳴らしながら校内を歩く姿は人目をひきました。前掛け姿で談笑するよ祢は、先生だけでなく学生さんからもよく声をかけてもらい大変可愛がられたといいます。
こうして順調に事業が伸びていくと思われた矢先、東京一帯に甚大な被害をもたらした関東大震災が起こります。この時、夫婦二人だけで営んできた駒形の木工所は焼失してしまったものの、「治療箱だけでなく、歯科材料や歯科器械を扱ったらどうか」という日本歯科医専の職員様からの親切な提案を受け、学校近くの富士見町に家を借り商売を始めました。そう、1923年のこの時、田中歯科器械店は誕生しました。震災からわずか1ヶ月後の、何の見通しも立たない中からのスタートでした。
「信用」の精神を糧に
世界大恐慌や太平洋戦争など時代の荒波を乗り越えて、昭和24年(1949年)には日本歯科大学様より正式に学校指定業者としてご指名を受けます。学校校内に売店を開設し、業務の幅も広がりました。
それから約20年後。昭和39年(1964年)には神奈川歯科大学様が開校し、その1年後に学校校内に営業所をもつこととなりました。この時から神奈川歯科大学様へ歯科器材の納入をさせていただき、今現在まで学生さんは勿論、教職員の先生方や病院スタッフ様他、たくさんの方々にご利用いただいております。
また、平成11年(1999年)には日本歯科大学新潟生命歯学部様(当時の日本歯科大学新潟歯学部)の一角に売店を設置するに至りました。
このような背景のもと、今日では首都圏と新潟地区において多くの開業医院様、技工所様とお取引させていただいております。今後も緊密なパートナーシップを築き、さらなる信頼関係の醸成に努めてまいります。
長い年月をかけて築き上げてきた信頼関係は私たちの誇りです。大正・昭和と激動の時代を乗り越えてこられたその背景にはいつも、皆さまから差し伸べられる温かな手がありました。感謝の気持ちを忘れずに社員一同これからも誠心誠意、お客様と向き合っていく所存です。
100年愛され続ける企業を目指して。